ハイジェックス®
含水爆薬

ハイジェックス®は成分中に水を含んだ衝撃、摩擦に対する感度が鈍く安全性の高いエマルション系含水爆薬です。
この製品のカタログを見る- 製品概要
- 詳細
- 安全性
配合成分中にはニトログリセリン、TNTなどの火薬類に相当する物質を一切含んでいませんので、打撃、摩擦に対する感度が鈍く、高い安全性を有しています。 例えば打撃感度の指標の一つである落槌感度では、5kgのハンマーを100cmの高さから落下させても爆発しません(8級)。
- 耐水性
微細な酸化剤水溶液の粒子をワックスの膜で包み込んだ構造になっていますので、水孔または湧水箇所での使用にも性能の低下はありません。
- 耐衝撃性
強固な微小中空球体と優れたエマルション安定性により高い耐衝撃性能を持ち、死圧現象による不発残留の発生が少なくなりました。
- 作業性
紙巻包装品は包装紙にホットメルト加工紙(当社特許No.3052921)を採用することにより高い耐水性能と良好な作業性を実現し、特に湧水の多い作業現場では非常に高い評価を受けております。
- 低温起爆性
-20℃においても爆発性能の低下はありませんので、寒冷地でもご使用いただけます。
- 貯蔵性
高い経時安定性により、製造後2年経過しても、6号雷管一本で確実に起爆します。
- 後ガス
使用時に発生する煙も少なく、組成上酸素バランスを考慮しているため有害ガスの発生量が少なく後ガスが良好です。
耐熱用特殊爆薬も取り揃えておりますので、高温切羽でのご使用に際しては弊社へご相談ください。
性能
項目 \ 製品名 | ハイジェックス® 紙巻品 |
ハイジェックス® プラスチックチューブ品 |
---|---|---|
状態・包装 | 膠質・紙包装 | 膠質・プラスチックチューブ包装 |
仮比重 | 1.1~1.2 | 1.1~1.3 |
爆速(m/s)(*1) | 4,000~6,200 | |
低温起爆性(℃) | -20で完爆 | |
耐水・耐吸湿性(*2) | 優秀 | |
落槌感度[JIS法](級) | 8 | |
後ガス(*2) | 最優秀 |
(*1):包装状態における測定
(*2):一般的な含水爆薬の特性
薬包・荷姿寸法表
項目 \ 製品名 |
薬包寸法 | 本数・c/s (本) |
NET重量 (kg) |
GROSS 重量 (kg) |
段ボールサイズ (外寸) |
||||
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薬径 (φmm) |
薬量 (g) |
薬長 (mm) |
縦 (mm) |
横 (mm) |
高さ (mm) |
||||
ハイジェックス® 紙巻品 |
25 | 100 | 175 | 200 | 20.0 | 22.0 | 550 | 430 | 180 |
30 | 100 | 140 | 200 | 20.0 | 22.0 | 620 | 360 | 195 | |
30 | 200 | 255 | 100 | 20.0 | 22.0 | 600 | 330 | 195 | |
40 | 500 | 340 | 40 | 20.0 | 22.0 | 396 | 366 | 215 | |
50 | 750 | 335 | 30 | 22.5 | 25.0 | 367 | 313 | 291 | |
50 | 1000 | 445 | 20 | 20.0 | 22.0 | 473 | 260 | 250 | |
ハイジェックス® プラスチック チューブ品 |
40 | 500 | 340 | 40 | 20.0 | 22.0 | 443 | 398 | 173 |
50 | 500 | 225 | 40 | 20.0 | 22.0 | 523 | 288 | 218 | |
50 | 750 | 335 | 30 | 22.5 | 25.0 | 548 | 388 | 158 | |
50 | 1000 | 435 | 20 | 20.0 | 22.0 | 478 | 288 | 218 | |
60 | 1000 | 345 | 20 | 20.0 | 22.0 | 375 | 325 | 240 |
※その他のサイズも取りそろえておりますので、ご相談ください。
使用上の注意
- 高温(60℃)以上になると、自然分解が急速に進み爆発に至る可能性がありますので高温切羽では使用しないで下さい。
- 発破後、有害ガス(CO、NOx等)が発生するので十分な換気を行って下さい。
- 可燃性ガス(メタンガス)等の存在する切羽では、爆薬の爆発炎によるガス爆発の危険性がありますので使用しないで下さい。
- 素手で触れると体質によってはカブレなどの症状を起こし、また目に入ると炎症を起こしますので、清水で十分洗って下さい。前記の症状が出た場合は医療的措置を受けて下さい。
- 切羽での岩盤の状態(例えば湧水、節理や柔らかい層の介在等)による殉爆不良、死圧現象、爆轟中断等で発生した残留薬については、火薬類取締法施行規則の規定に従って処理して下さい。
- 長期貯蔵の場合、性能が低下することもありますので、製造年月日の古いものからご使用下さい。
- 水深10m以上で1時間を越えてご使用の場合は当社にお問い合わせ下さい。
- 製造後2年以内にご使用下さい。