セーフチャージャー®
爆薬遠隔装填システム

山岳トンネル工事における従来の爆薬の装填作業は切羽に密着して行われるため、肌落ち、落石等による災害が発生 する恐れがあります。「セーフチャージャー®」は、爆薬の装填作業時の安全性確保を目的とし、従来から山岳トンネル工事の 発破掘削に使用される紙包装品(カートリッジ)の含水爆薬を切羽より離れた位置から遠隔装填することを可能としたシステムです。
セーフチャージャー®の特徴
1. 安全性の向上
- 装填パイプと装填ホースの組合せにより切羽から2m離れて遠隔装填作業ができます。
- 装填ホース内に水を給水しているため静電気の発生を防止し、安全に起爆できます。
- 親ダイの電気雷管脚線の損傷を防ぐため保護キャップを使用しています。
2. 作業性・取扱い性の向上
- マンケージ装填と同様、踏前装填も1人で作業ができるため作業効率が高いです。
- 本システム一式で4箇所について4名で装填作業ができます。
- 爆薬供給などの大型装置がなく、小型、軽量化した装填機です。
- 装填操作方法が簡便で、装填作業者の作業負担を軽減します。
- 増ダイと込め物の同時装填が可能です。
装填操作方法

- 装填パイプの先端部を手元にたぐり寄せ、親ダイをパイプ先端に取り付けます。
- 装填パイプを装薬孔に挿入し、孔尻へ親ダイを押し込み、レバースイッチを握って(圧送空気により)親ダイを孔尻へ装填します。
- 装填パイプを〔装薬長(薬長×増ダイの本数)+込め物分20cm+α(約20cm)〕程度引き戻します。
- 装填機の投入口から増ダイを所定本数投入し、さらに込め物を投入して、一旦装填ホース内に貯留させます。
- レバースイッチを握って、圧送空気により潤滑水と共に増ダイと込め物を装薬孔へ同時に装填します。
使用爆薬
「セーフチャージャー®」は弊社が販売する含水爆薬ハイジェックス®専用の爆薬装填システムです。特に、爆発エネルギーを10%向上させた高威力含水爆薬「ハイジェックス快力®」を使用することにより、従来の含水爆薬と比べ、10~20%程度の爆薬使用量を低減することができます。
(ハイジェックス快力®カタログ参照)

SB(スムースブラスティング)工法
セーフチャージャー®用スペーサーを使用することによりSB工法が可能です。
セーフチャージャー®用スペーサー